Python のインストール #
自分の環境にPython実行環境がインストールされているかどうかを確認しましょう.
Python処理系は python3
コマンドで起動します.
- Python実行環境の準備
- プログラミング演習A のページを参照してください.
Pythonの動かし方 #
インタラクティブモード #
ターミナル上で python3
と入力すると,Pythonのインタラクティブモードが起動します.
このモードでは,1行ずつコードを実行し,結果を確認できます.
>>>
が表示されたら,1行ずつPythonのコードを入力します.
スクリプトモード #
Pythonのコードをファイルに書いて実行する方法もあります.
テキストエディタでPythonのコードを書いて,拡張子 .py
で保存します.
ターミナル上で python3 ファイル名.py
と入力すると,Pythonのコードが実行されます.
コマンドライン引数 #
コマンドライン引数とは,スクリプトモードで Python スクリプトを実行したとき,
ターミナル上でpython3 ファイル名.py 引数1 引数2 ...
としたときの引数1
, 引数2
です.
これをPythonプログラム中で参照することで,プログラムに任意の入力を与えられます.
多く場合,文字列やファイル名などがコマンドライン引数として与えられます.
スクリプトファイル中でコマンドライン引数を参照するには,sys
モジュールをインポートし,sys.argv
を参照します.
例題 コマンドライン引数一覧 #
# argv_printer.py
import sys
for arg in sys.argv:
print(arg)
上記のPythonスクリプトを argv_printer.py
に保存し,そのファイルがあるディレクトリで次のコマンドを実行してみましょう.
$ python3 argv_printer.py a b c # この行を入力する.
argv_printer.py # ここから出力
a # sys.argv には,a b c だけではなく,
b # スクリプト名の sysargv.py も含まれる.
c
もし,スクリプト名が不要であれば,スクリプトファイル中の sys.argv
をsys.argv[1:]
に変更しましょう.
また,ループ内でリストの要素と一緒にインデックスも利用したい場合は,sys.argv
ではなく,enumerate(sys.argv)
を利用します.
# argv_printer2.py
import sys
for index, arg in enumerate(sys.argv):
print(f"argv[{index}] = {arg}")
$ python3 argv_printer2.py a b c # この行を入力する.
argv[0] = argv_printer2.py # ここから出力
argv[1] = a # sys.argv には,a b c だけではなく,
argv[2] = b # スクリプト名の sysargv.py も含まれる.
argv[3] = c
なお,f"文字列"
はPython 3.6以降で利用可能な,f-string
という文字列フォーマットです.