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  1. 基本項目/

Python実行環境の準備

Python インストール 導入資料
目次

Python のインストール
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自分の環境にPython実行環境がインストールされているかどうかを確認しましょう. Python処理系は python3 コマンドで起動します.

Warning プログラミング演習Bにおいても,プログラミング演習Aと同様に, macOS 標準の Python 環境を利用します. 適当に「Python インストール」などで検索して,実行環境をインストールしないようにしてください. macOSやPythonに慣れている人が,自分でインストールすることを禁止するものではありませんが, 慣れていない人は,むやみやたらにインストールしないようにしましょう.

Pythonの動かし方
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インタラクティブモード
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ターミナル上で python3 と入力すると,Pythonのインタラクティブモードが起動します. このモードでは,1行ずつコードを実行し,結果を確認できます. >>> が表示されたら,1行ずつPythonのコードを入力します.

スクリプトモード
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Pythonのコードをファイルに書いて実行する方法もあります. テキストエディタでPythonのコードを書いて,拡張子 .py で保存します. ターミナル上で python3 ファイル名.py と入力すると,Pythonのコードが実行されます.

コマンドライン引数
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コマンドライン引数とは,スクリプトモードで Python スクリプトを実行したとき, ターミナル上でpython3 ファイル名.py 引数1 引数2 ...としたときの引数1, 引数2です. これをPythonプログラム中で参照することで,プログラムに任意の入力を与えられます. 多く場合,文字列やファイル名などがコマンドライン引数として与えられます.

スクリプトファイル中でコマンドライン引数を参照するには,sysモジュールをインポートし,sys.argv を参照します.

例題 コマンドライン引数一覧
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# argv_printer.py
import sys

for arg in sys.argv:
    print(arg)

上記のPythonスクリプトを argv_printer.py に保存し,そのファイルがあるディレクトリで次のコマンドを実行してみましょう.

$ python3 argv_printer.py a b c # この行を入力する.
argv_printer.py # ここから出力
a               # sys.argv には,a b c だけではなく,
b               # スクリプト名の sysargv.py も含まれる.
c

もし,スクリプト名が不要であれば,スクリプトファイル中の sys.argvsys.argv[1:]に変更しましょう.

また,ループ内でリストの要素と一緒にインデックスも利用したい場合は,sys.argvではなく,enumerate(sys.argv)を利用します.

# argv_printer2.py
import sys

for index, arg in enumerate(sys.argv):
    print(f"argv[{index}] = {arg}")
$ python3 argv_printer2.py a b c # この行を入力する.
argv[0] = argv_printer2.py # ここから出力
argv[1] = a                # sys.argv には,a b c だけではなく,
argv[2] = b                # スクリプト名の sysargv.py も含まれる.
argv[3] = c

なお,f"文字列"はPython 3.6以降で利用可能な,f-stringという文字列フォーマットです.